みんなと同じじゃなくて大丈夫! 自分だけの心地よいSNSとの距離感を見つけるヒント
SNS、みんなと比べてなんだか疲れませんか?
友達のキラキラした投稿を見たり、次々と流れてくる情報に追いつこうとしたり、SNSを使っていると「みんな楽しそうだな」「自分ももっと頑張らなきゃ」と感じて、なんだか疲れてしまうことはありませんか。
周りの投稿やトレンドを気にしすぎて、本当はゆっくりしたいのに無理して投稿したり、「いいね」やコメントの数が気になったり。「みんなに置いていかれるんじゃないか」という不安な気持ちになることもありますよね。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。本当に、みんなと同じようにSNSを使うことが、あなたにとって一番心地よい方法なのでしょうか。
「みんなと同じ」があなたにとっての正解とは限らない
SNSは、たくさんの人と繋がったり、色々な情報を得たりできる便利なツールです。でも、その「便利さ」の裏側で、知らず知らずのうちに心が疲れてしまうこともあります。
特に、周りの友達が頻繁に投稿したり、多くのフォロワーがいたりすると、「自分もそうしなきゃ」という気持ちになりやすいかもしれません。これは、人間が誰でも持っている「承認されたい」「仲間外れになりたくない」という自然な気持ち(承認欲求やFOMO:取り残されることへの不安)が関係しています。
でも、SNSはあくまであなたが使う「ツール」です。包丁が料理に使うもののように、SNSもあなたが「こう使いたい」と思って使うもの。その使い方や、どれくらいの時間、どれくらいの距離で付き合うかは、あなたが自由に選んで良いのです。
周りの人がどんな風に使っていても、それがあなたにとって心地よいとは限りません。大切なのは、他の誰かのペースではなく、「自分にとって一番心地よい距離感」を見つけることです。
自分にとっての「心地よい距離感」を探る質問
では、「自分にとっての心地よい距離感」はどのように見つけたら良いのでしょうか。まずは、自分の心にいくつか質問を投げかけてみることから始めてみましょう。
- どんな時にSNSで疲れたと感じますか? (例:夜遅くまで見てしまった時、特定の人の投稿を見た時、通知が溜まっているのを見た時など)
- どんな時にSNSを使っていて楽しい、または役に立つと感じますか? (例:友達とメッセージを送り合う時、好きなアーティストの情報を見つける時、ちょっとした息抜きになる時など)
- SNSから離れて、どんなことをしている時に心は満たされますか? (例:本を読んでいる時、音楽を聴いている時、友達と直接話している時、体を動かしている時など)
- もしSNSを一時的に使わない時間があったら、どんな気持ちになりそうですか?
これらの質問の答えから、あなたがSNSに対してどんな感情を抱きやすいか、どんな使い方を求めているか、そしてSNS以外の時間で何を大切にしているかが見えてくるかもしれません。
「心地よい距離感」を見つけるためのヒント
自分にとっての「心地よい距離感」が少し見えてきたら、次はその距離感を保つための具体的な方法を試してみましょう。難しく考える必要はありません。できることから、一つずつ試してみるのがおすすめです。
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通知設定を見直してみる 新しい投稿やコメントの通知が来るたびに、つい気になってスマホを開いてしまうことはありませんか。全ての通知をオンにしておく必要はありません。本当に必要な通知だけをオンにしたり、SNSアプリの通知をオフにしたりするだけで、心がザワザワする回数を減らすことができます。スマホの「おやすみモード」などを活用して、夜間は通知が来ないようにするのも良い方法です。
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フォローリストを整理してみる なんとなくフォローしているけれど、投稿を見ても心が動かなかったり、むしろ疲れてしまったりするアカウントはありませんか。フォローを外したり、ミュート機能を使ったりして、自分のタイムラインを心地よい空間にしてみましょう。これは相手を否定することではなく、自分の心の健康を守るための大切な選択です。
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利用時間を意識してみる 気づいたら長時間SNSを見ていた、という経験は誰にでもあるかもしれません。スマホの機能には、アプリごとの利用時間を確認できるものがあります。まずは自分がどれくらい時間を使っているかを知ることから始めてみましょう。そして、「寝る前〇分だけ」「移動中だけ」のように、意識的に時間を区切って使うようにしてみるのも良い方法です。
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見る内容を選んでみる SNSには色々な情報があふれていますが、全てを真に受ける必要はありません。心が明るくなるような投稿、自分の興味がある分野の情報、信頼できる友達の投稿など、あなたにとってポジティブな気持ちになれる情報を選ぶように心がけてみましょう。
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「見るだけ」でもOKと自分に許可を出す 「投稿しなきゃ」「みんなに私の毎日を知ってもらわなきゃ」という気持ちになることもあるかもしれません。でも、SNSは情報を受け取る場所としても十分役立ちます。「見るだけ」専門でも、ROM専でも、まったく問題ありません。投稿することに疲れたら、思い切って「見ること」だけにフォーカスしてみましょう。
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SNS以外の「心地よい時間」を増やす リアルな友達とのおしゃべり、好きな本や漫画を読む時間、体を動かしてリフレッシュする時間、趣味に没頭する時間など、SNSから離れて「これが楽しい」「これが落ち着く」と感じる時間を意識的に作ってみましょう。心の栄養補給になり、SNSとのバランスが取りやすくなります。
完璧じゃなくて大丈夫。自分に優しく。
これらのヒントを試してみても、やっぱり周りが気になったり、疲れてしまったりする日もあるかもしれません。でも、それで自分を責める必要は全くありません。私たちは人間ですから、心が揺れ動くのは自然なことです。
大切なのは、「こうあるべき」という理想のSNSの使い方に縛られるのではなく、試行錯誤しながら、今の自分にとって一番心地よい方法を探していくことです。
SNSは便利なツールですが、あなたの心と体の健康よりも大切なものではありません。周りのペースに惑わされず、自分の心の声に耳を傾けて、あなたにとっての「心地よい距離感」を大切にしてください。
この記事が、あなたのデジタルライフを少しでも心穏やかにするためのヒントになれば嬉しいです。