スマホ時代のココロ術

友達のSNS投稿、ネガティブな言葉で心がモヤモヤ… 自分を守るココロ術

Tags: SNS, 心の健康, 人間関係, 感情のコントロール, デジタルウェルビーイング

友達のSNS投稿、ネガティブな言葉で心がモヤモヤ… 自分を守るココロ術

SNSを見ていると、友達の楽しそうな投稿やキラキラした日常に心がざわつくことはありますよね。一方で、時にはネガティブな投稿、例えば友達の悩みや愚痴、悲観的な言葉を見かけて、自分まで気分が落ち込んでしまったり、「大丈夫かな」と心配になって心が重くなることもあるかもしれません。

特に、リアルな友達や親しい人のネガティブな投稿は、見ているこちらも感情が引っ張られやすいものです。どう反応すればいいのか分からなかったり、何だか暗い気持ちになってしまったりと、自分自身の心の状態に影響が出てしまうことがあるのは、決して珍しいことではありません。スマホ時代のココロ術では、こうしたデジタルなやり取りの中で生まれる心のモヤモヤとどう向き合い、自分らしい心の状態を保つかについて考えてみたいと思います。

なぜ、友達のネガティブ投稿で心が重くなるの?

私たちは、相手の感情に共感したり、影響を受けたりする性質を持っています。これは「感情の伝染」と呼ばれることもあり、特に親しい関係にある人の感情は、良くも悪くも私たちに伝わりやすいのです。

SNSは、相手の表情や声色が見えない分、言葉から感情を読み取ろうとします。ネガティブな言葉には、その人のつらさや苦しさが込められていることが多く、それを受け止めることで、私たちの心も同じようにざわついたり、重くなったりしてしまうことがあります。

また、SNSでのつながりを通して、「助けてあげなきゃ」「何か声をかけなきゃ」といった責任感やプレッシャーを感じることもあるかもしれません。相手を心配する優しい気持ちがあるからこそ、その投稿が気になり、自分の心にも負担がかかってしまうのです。

こうした感情の動きは自然なことですが、それが続くと、SNSを見るたびに疲れてしまったり、自分自身の心が休まらなくなったりすることもあります。

心がモヤモヤした時の「自分を守る」ココロ術

友達のネガティブな投稿に触れた時、自分の心をどう守り、どう向き合えば良いのでしょうか。いくつか試せるココロ術をご紹介します。

1. まずは自分の心の状態に気づく

「あ、この投稿を見たら、何だか心が重くなったな」「気分が沈んだな」と、まずは自分の感情の変化に気づくことが大切です。これは、「私は今、ネガティブな感情に触れて影響を受けているんだな」と客観的に認識するステップです。自分の心の状態に気づくことで、感情にそのまま飲み込まれるのではなく、「どうしようかな」と考える余裕が生まれます。

2. 感情と距離を置いてみる

投稿を見た時の感情に気づいたら、少しその感情から距離を置いてみましょう。例えば、

3. 投稿への反応を慎重に考える

ネガティブな投稿に対して、「何かコメントしなきゃ」「慰めなきゃ」と思うかもしれません。もちろん、心配な気持ちを伝えるのは素敵なことですが、どのように反応するかは慎重に考えてみましょう。

4. デジタルな境界線を調整する

特定の友達の投稿に触れると毎回のように心が重くなる場合は、デジタル上での「境界線」を調整することも考えてみましょう。

5. 自分の心を満たす時間を作る

他人のネガティブな感情に触れて心が消耗したと感じたら、意識的に自分の心を満たす時間を作りましょう。好きな音楽を聴く、本を読む、軽い運動をする、信頼できるリアルな友達と話すなど、自分が心地よいと感じる時間を過ごすことが、心の回復につながります。

あなた自身の心を大切に

SNSでの人との繋がりは大切ですが、それ以上に大切にするべきなのは、あなた自身の心の健康です。友達を心配する優しい気持ちを持つことは素晴らしいことですが、その優しさがあなた自身の心をすり減らしてしまうのは、良い状態とは言えません。

友達のネガティブな投稿を見た時に心がモヤモヤするのは、あなたが共感する力を持っている証拠です。その優しい心を、まずは自分自身にも向けてあげてください。自分の心の状態に気づき、必要であればデジタルな距離感を調整し、自分の心を満たす時間を持つこと。これらの小さな「ココロ術」を試してみることで、デジタル社会でも自分らしい心の状態を保つことができるはずです。

SNSは、楽しい気持ちや興味のある情報を得るためのツールです。他人の感情に振り回されすぎず、あなたが心地よく、前向きな気持ちで使えるような付き合い方を見つけていくことを応援しています。