ライブやビデオ通話で「ちゃんと映れてる?」って気になったら? 自分を好きになるココロ術
いつもの自分なのに、画面越しだと気になること、ありませんか?
友達とのビデオ通話、オンラインでの授業、ちょっとしたライブ配信。スマホやパソコンを通して誰かと繋がることが、当たり前の日常になってきました。画面の中に映る自分を見る機会も増えていますね。
そんな時、「あれ、なんか今日顔色悪いかな?」「部屋が散らかってるのが映ってないかな?」「声が変に聞こえないかな?」なんて、自分の映り方や見え方が気になって、ちょっぴり疲れてしまうことはありませんか。
SNSで「いいね」の数やコメントが気になるのと同じように、ライブ配信やビデオ通話では、「画面の中の自分」がどう見られているか、どう映っているかが気になってしまうことがあります。これも、デジタルな世界での「承認されたい」「よく見られたい」という気持ち、つまりデジタル承認欲求の一つかもしれません。
なぜ、画面越しの自分が気になってしまうのでしょう?
私たちは、普段鏡で自分を見慣れています。でも、画面越しの自分は、角度や光の当たり方で少し違って見えたり、普段意識しないような話し方や表情に気づいたりすることがあります。
また、相手からは自分がどう見えているのだろう?と想像すると、ちょっぴり緊張したり、不安になったりすることも自然なことです。「他の子はもっと可愛く(かっこよく)映ってるのに」「もっとちゃんとした背景で話してるのに」なんて、周りと比べてしまうこともあるかもしれません。
リアルな場なら気にならないのに、画面を通すと急に気になってしまう。これは、画面という「枠」の中で自分を客観的に見るからこそ起こりやすい心の動きなのです。そして、その画面の中の自分が「理想通り」でなかったり、「周りの基準」と違うように感じたりすると、心がざわついてしまうのかもしれません。
「ちゃんと映る」よりも大切なこと
ここで少し考えてみてほしいのは、「じゃあ、『ちゃんと映る』ってどういうことだろう?」ということです。
- 顔が明るく見えること?
- 背景がおしゃれなこと?
- 話し方がハキハキしていること?
きっと、人それぞれ「こうありたいな」という理想の映り方があると思います。でも、その「ちゃんと映る」という基準が、知らず知らずのうちに、SNSで見かけるキラキラしたイメージや、誰かの真似事になってしまっていないでしょうか。
画面越しのあなたは、リアルなあなたの一部ではありますが、全てではありません。そして、会話をしている相手は、あなたの「完璧な映り方」を見たいわけではなく、あなたと話したい、あなたの声を聞きたい、あなたの存在を感じたいと思っているはずです。
光の当たり方や角度を少し調整するだけで印象が変わることもありますが、それにこだわりすぎて、会話の内容が頭に入ってこなくなったり、笑顔がぎこちなくなってしまったりしたら、本末転倒ですよね。
心を軽くするためのヒント
画面越しの自分にちょっぴり疲れてしまった時、心を軽くするためのヒントをいくつかご紹介します。
- 「ま、いっか!」の魔法を唱えてみる: 完璧を目指すのをやめて、「今の自分で十分だな」「少しくらい映りが悪くても大丈夫」と、自分に許可を出してみましょう。光の加減や角度なんて、相手はそれほど気にしていなかったりするものです。
- 相手の「見てる視点」を想像してみる: 相手はあなたの粗探しをしているわけではありません。「どんな話をしてくれるかな」「元気そうかな」と、あなたの存在や話す内容に注目しているはずです。相手が自分自身をどう見ているかを想像する時間を、相手があなたに興味を持っている時間に置き換えてみましょう。
- 「映り方」以外の自信を見つける: 外見や映り方だけがあなたの価値ではありません。あなたの話す内容、優しい声、面白いアイデア、真剣に聞く姿勢など、画面を通して伝わるあなたの内面的な魅力に目を向けてみましょう。
- 「デジタルON/OFF」を意識する: 「今からビデオ通話だから、映り方チェック!」とスイッチをONにする必要はありません。リラックスして、普段通りの自分で大丈夫です。どうしても気になる時は、いっそ自分の画面を非表示にしてみるのも一つの手です。
- 自分に優しい言葉をかける: ビデオ通話が終わった後、「あそこがダメだったかな…」と反省するのではなく、「〇〇の話ができて楽しかったな」「今日の自分、結構頑張ったな」と、ポジティブな側面に目を向けて、自分を褒めてあげましょう。
ありのままの自分を受け入れる旅
画面越しの自分が気になるのは、「もっとこうなりたい」という向上心や、「人にどう見られるか」を気にする繊細さの表れでもあります。それは決して悪いことではありません。
大切なのは、その気持ちに振り回されすぎず、ありのままの自分も受け入れる心の準備をすることです。
今日から少しずつ、「画面越しの自分」に優しくなってみませんか。完璧じゃなくても、少しぼやけていても、それがその時の、リアルなあなたです。その時々の自分を受け入れて、自分らしい輝き方を見つけていくことが、「自分を好きになる」大切な一歩に繋がるはずです。
画面を通して広がるデジタルな世界を、もっと自分らしく、心地よく楽しんでいきましょう。