周りに流されない! 自分のペースでSNSを楽しむ心の整え方
スマホが手放せない時代の私たちの日常には、SNSが当たり前のように溶け込んでいます。友達の投稿を見たり、面白い動画を見つけたり、気になる情報をチェックしたり。楽しい時間がある一方で、「みんながやっていることについていかないと」「流行に乗り遅れたくない」と感じて、知らず知らずのうちに周りに流されて疲れてしまうことはありませんか。
なぜ私たちは周りに流されやすいのでしょうか
SNSを見ていると、たくさんの情報や意見が飛び交っています。「これがおすすめ」「今これが流行ってる」「みんなこうしてる」といった情報に触れるうちに、「自分もそうしなきゃいけないのかな」とか、「自分の考えは間違っているのかな」と感じてしまうことがあります。
これは、私たちが本来持っている「集団に属したい」「他の人と同じようにしたい」という自然な気持ちや、「人から認められたい」という承認欲求と深く関わっています。特にSNSでは、他の人の反応が見えやすいため、「いいね」やコメント、フォロワー数などが周りとの同調を意識するきっかけになりやすいのです。
また、情報がものすごいスピードで更新されるため、「常にチェックしていないと置いていかれる」という不安感(FOMO: Fear of Missing Out と呼ばれることもあります)を感じやすい環境でもあります。この不安から、つい周りの動きに合わせてしまい、自分の本当の気持ちやペースが分からなくなってしまうことがあります。
周りに流されず、自分の心を大切にするには
では、どうすれば周りに流されすぎずに、自分の心穏やかにSNSを楽しむことができるのでしょうか。いくつかヒントをご紹介します。
1. 自分の「好き」や「大切」を見つめ直してみる
SNSを見ていると、ついつい他の人の「好き」や「流行」に目が行きがちです。ここで一度立ち止まって、あなたが本当に「好き」なことは何だろう、「大切にしたい」時間はどんな時だろう、と考えてみましょう。
例えば、 * どんなものを見たり聞いたりするのが好きですか? * どんなことをしている時に、時間を忘れて没頭できますか? * 誰と、どんな話をしている時が心地よいですか? * どんな情報に触れると、心が満たされますか?
SNSから少し離れて、ノートに書き出してみるのも良いかもしれません。自分の内側にある「好き」や「大切」がはっきりすると、周りの情報に惑わされにくくなります。
2. 情報の「取捨選択」を意識してみる
SNSにはあらゆる情報があふれていますが、その全てを追いかける必要はありません。自分にとって本当に必要な情報や、見ていて心地よくなる情報だけを選ぶ意識を持ってみましょう。
フォローするアカウントを整理してみるのも一つの方法です。見ていて「落ち込むな」「焦っちゃうな」と感じる投稿が多い場合は、少し距離を置いてみることを検討しても大丈夫です。逆に、あなたの「好き」を刺激してくれる人や、見ていて心が安らぐようなアカウントを大切にすると良いでしょう。
3. 「SNSの自分」と「現実の自分」を区別する
SNSで見せる自分と、現実世界で過ごしている自分は、必ずしも全く同じである必要はありません。SNSは自分の一面を見せる場所です。周りの投稿も、その人の全てではなく、見せたい一面であることがほとんどです。
この二つを混同しすぎず、「SNSの自分」と「現実の自分」は違う部分もある、と理解していると、他の人のキラキラした投稿を見ても、自分と比較して落ち込みにくくなります。現実のあなたの価値は、SNSでの見え方で決まるわけではありません。
4. 自分の「心地よいペース」を見つける
周りに合わせるのではなく、自分がどんなペースでSNSと付き合いたいのかを考えてみましょう。
- 通知は本当に全てすぐに確認する必要があるのか
- SNSを見る時間を決めてみる
- 寝る前はスマホから離れる時間を作る
- 週末はデジタルデトックスの日を作る
このように、自分にとって「心地よい」と感じるSNSとの距離感や使い方を見つけることが大切です。周りのスピードに合わせようとするのではなく、自分の心に合ったペースで、無理なく付き合っていきましょう。
まとめ
SNS時代の生活では、周りに流されそうになったり、「置いていかれる」不安を感じたりすることは誰にでもあります。それは自然な心の動きです。
大切なのは、そんな自分に気づいてあげること、そして、周りに合わせること以上に、自分の内側にある「好き」や「大切」を忘れずに、自分の心を一番に考えてあげることです。
周りに流されず、自分の「心地よいペース」でSNSを楽しむための心の整え方は、すぐに完璧にはできなくても大丈夫です。一つずつ、あなたが「これならできそうだな」と感じることから試してみてください。
きっと、少しずつ心が軽くなり、SNSをもっと自分らしく楽しめるようになるはずです。