「推し活」がもっと楽しくなる!「いいね」や数字を気にしすぎないココロ術
大好きな「推し」のこと、発信するのって楽しいですよね
好きなことやモノについて語る時間というのは、私たちの心をとても豊かにしてくれます。それが、いわゆる「推し」であることも多いのではないでしょうか。
ライブに行ったり、グッズを集めたり、映像を見たり、曲を聴いたり。そして、「この感動を誰かに伝えたい」「この気持ちを言葉にしたい」と思ってSNSに投稿する。それは、推しへの愛情を表現する素敵な方法の一つだと思います。
でも、そうして投稿した時に、ふと気になることがあります。
「どれくらい『いいね』がつくかな?」 「誰かコメントくれるかな?」 「フォロワーが増えるかな、減るかな?」
そういった反応が気になって、投稿する前や後にソワソワしてしまったり、思ったより反応が少ないと落ち込んだり。「他の人の投稿はすごく伸びてるのに…」と比べてしまったりすることもあるかもしれません。
せっかく大好きな「推し」のことを話しているのに、なんだか心が疲れてしまう。それは、もしかすると「デジタル承認欲求」が関係しているのかもしれません。
なぜ「いいね」や数字が気になってしまうのでしょう
私たちがSNSで発信する時、そこには「自分の好きなものを誰かに知ってほしい」「この気持ちに共感してほしい」という気持ちがあります。これは、人間なら誰もが持っている自然な気持ちです。そして、「いいね」やコメントといった反応は、それが受け入れられたサインのように感じられます。だから、私たちは無意識のうちに、その反応を求めてしまうことがあります。
特に「推し活」では、「こんなに好き!」「この部分が素晴らしい!」という熱い気持ちを共有したい、認められたいという気持ちが強くなることもあります。また、同じ推しを好きな人たちのコミュニティの中で、「自分はどのくらいの熱量で推しているか」「周りからどう見られているか」が気になってしまい、数字を一つの基準として見てしまうことがあるのです。
「いいね」やフォロワーといった数字は、目に見える形で評価や繋がりを示してくれるので、つい意識してしまいやすいのですね。
数字に振り回されずに「好き」をもっと楽しむために
「いいね」やフォロワーの数を気にしてしまうのは、決して悪いことではありません。それはあなたが、自分の好きな気持ちを大切にしていて、周りの人との繋がりを求めている証拠でもあります。
でも、その数字に心が左右されて、純粋な「好き」が苦しくなってしまうのは、少しもったいないことです。どうすれば、数字に振り回されずに、もっと自由に推し活を楽しめるようになるでしょうか。いくつかヒントを考えてみましょう。
1. 「好き」を言葉にすること自体を味わってみましょう
SNSに投稿する時、「どれくらい反応があるかな?」ではなく、「どんな気持ちを言葉にしようかな」「推しのどんなところが好きか、改めて考えてみよう」という風に、自分の内側にある「好き」に意識を向けてみましょう。
誰かの反応のためではなく、自分の気持ちを整理したり、表現したりすること自体を楽しむのです。まるで日記を書くように、推しへの思いを綴ってみる。そうすることで、投稿の目的が「反応を得る」から「自分の好きを表現する」へと変わり、心が少し軽くなるかもしれません。
2. 数字以外の「好き」の瞬間を大切にしましょう
推し活の喜びは、「いいね」の数だけではありません。
- 推しのパフォーマンスを見て心が震えた瞬間
- 新しい情報を見つけてワクワクした気持ち
- 同じ推しを好きな友達と語り合って笑った時間
- グッズを一つ手に入れた時の嬉しさ
- 一人で推しの曲をじっくり聴く癒やしの時間
これらは全て、数字とは全く関係のない、あなた自身の純粋な「好き」の瞬間です。SNSの数字が気になる時は、こういった自分だけの、あるいは親しい人との間にある「好き」の喜びを意図的に思い出したり、大切に味わったりする時間を持ってみましょう。
3. 比較は「楽しみ方の違い」と捉えてみましょう
SNSを見ていると、たくさんのイベントに参加していたり、高価なグッズを持っていたりする人を見て、「すごいな」「自分はまだまだだな」と比べてしまうことがあるかもしれません。
でも、推し活に「正しい」やり方や「すごい」基準があるわけではありません。それぞれの人が、自分のペースで、自分の大切にできる範囲で推し活を楽しんでいるのです。他の人の活動は、その人の楽しみ方の一つ。自分は自分の好きな方法で、無理なく推しを応援することに集中してみましょう。比較するのではなく、「色々な楽しみ方があるんだな」と眺めるくらいの気持ちでいるのがおすすめです。
4. 「見せない推し活」の時間も大切にしましょう
全てをSNSで発信する必要はありません。自分だけが知っている推しの魅力や、誰にも言わないけれど心の中で大切に温めている「好き」の気持ちがあっても良いのです。
また、ごく親しい友達とだけ推しについて語り合う時間など、クローズドな空間での推し活も大切にしましょう。そこでは数字を気にすることなく、安心して自分の気持ちを表現できるはずです。SNSでの発信は、推し活のほんの一部でしかない、と考えてみましょう。
5. 通知設定を見直すことも有効です
投稿への反応や、推し関連アカウントの通知が来るたびに気になってしまう場合は、一時的に通知をオフにしたり、通知の種類を絞ったりすることも有効な手段です。スマホを開くたびに反応をチェックしてしまう習慣から、少し距離を置くことができます。
あなたの「好き」が、一番大切
「推し活」は、本来、あなたの日常を彩り、心をウキウキさせてくれる素敵な時間です。SNSでの発信は、その楽しみを広げるツールとして活用できますが、数字に囚われすぎて、その輝きを失ってしまってはもったいないことです。
「いいね」やフォロワーといった数字は、あくまでデジタル空間での一つの指標です。それらが、あなたがどれだけ推しを好きか、あなたの「好き」にどれだけの価値があるかを決めるわけでは決してありません。
あなたが心から「好きだな」「楽しいな」と感じる気持ち。それが、推し活において何よりも大切にするべき宝物です。数字に心を乱されそうになったら、ぜひ今日お話ししたヒントを思い出してみてください。
自分らしいペースで、あなたの「好き」を一番大切にする推し活を楽しんでくださいね。応援しています。