スマホ時代のココロ術

オンライン上の友達の集まりを見て心がざわついたら? 自分を大切にするココロ術

Tags: SNS, 友達, 人間関係, 心のケア, 承認欲求

オンラインで見かけた友達の集まり、心がざわつくのはなぜ?

スマホを開いてSNSを見ていると、友達や知り合いが一緒に楽しそうに過ごしている投稿を見かけることがありますよね。ストーリーで盛り上がっていたり、フィードに写真がアップされていたり。そんな投稿の中に、自分がいなかった時に、ちょっぴり心が「ざわっ」としたり、「モヤモヤ」したりした経験はありますか。

「あれ、みんなで集まってたんだ」「私だけ誘われなかったのかな」「あのグループとは距離ができちゃったかな」…そんな風に考えてしまって、なんだか寂しい気持ちになったり、不安になったりすることもあるかもしれません。

この、SNSで友達の楽しそうな集まりを見て心がざわつく感覚。実は、多くの人が経験することなのです。これは、あなたの心が「大切な人たちとの繋がりを大切にしたい」と感じているサインでもあります。そして、デジタルな世界で、私たちはどうしても「見えていること」に心が引っ張られやすくなる性質も持っているからです。

今回は、オンライン上の友達の集まりを見て心がざわついてしまった時に、どうすれば自分を大切にできるのか、そのヒントを一緒に考えていきましょう。

心がざわつくのは、あなたの「大切な気持ち」があるから

なぜ、友達の楽しそうな投稿を見て、心がざわついてしまうのでしょうか。そこにはいくつかの理由が考えられます。

まず一つは、「所属したい」「仲間でいたい」という自然な気持ちがあるからです。私たちは誰でも、大切な人たちと繋がっていたい、良い関係を築きたいと感じています。SNSで楽しそうな集まりの投稿を見ると、「自分はその輪に入れていないのかな?」と感じてしまい、この「所属したい」という気持ちが揺さぶられることがあるのです。

もう一つは、SNSの投稿がその人の「全て」ではない、ということをつい忘れてしまいがちな点です。SNSにアップされるのは、キラキラした瞬間や、楽しい時間の切り取りであることが多いです。その投稿の裏には、写っていない他の時間や、写っていない他の人間関係もたくさんあります。

つまり、オンラインで見かけた特定の友達の集まりは、その友達の人間関係のごく一部を写しているにすぎません。それなのに、私たちはその「一部」を見て、自分の全てや、自分の全ての人間関係が否定されたように感じてしまうことがあるのです。

心がざわつくのは、あなたが友達を大切に思っている証拠でもあります。その感情を否定する必要はありません。ただ、その「ざわつき」に心が支配されて疲れてしまわないように、少し立ち止まって考えてみることが大切です。

心のざわつきと上手に付き合うヒント

心がざわついた時に、少しでも心を軽くするために、いくつか試せるヒントがあります。

ヒント1:投稿は「全て」ではないことを思い出してみる

目の前にある楽しそうな投稿は、友達の日常のほんの一部です。あなたは、その友達との他の時間や、他の友達との大切な時間もたくさん持っているはずです。その投稿に自分が写っていなかったとしても、あなたの人間関係の価値が変わるわけではありません。SNSで見えていることが、全てではない。このことを心の隅に置いておくだけで、少し心が落ち着くことがあります。

例えば、友達が別のグループと遊んでいる投稿を見たとしても、「あ、この日はこの子たちと遊んでいたんだな」と事実として受け止め、自分の大切な友達との関係性や、自分が普段大切にしている時間を改めて意識してみましょう。

ヒント2:自分の大切な関係性に目を向ける

オンライン上の特定の投稿を見て心がざわついた時こそ、あなたが普段大切にしている人たちとの関係性に目を向けるチャンスです。その投稿とは関係なく、いつも話を聞いてくれる友達、一緒にいて楽しい友達、家族など、あなたの周りにはあなたを大切に思ってくれる人が必ずいます。

SNSの投稿に心が引っ張られそうになったら、「私には大切なこの人たちがいるな」「この人との時間はすごく楽しいな」と、自分のリアルな、そしてオンラインでも繋がっている大切な関係性を心の中で確認してみてください。SNS上の見え方だけで、あなたの価値や大切な関係性を判断しないようにしましょう。

ヒント3:デジタルな距離を調整してみる

どうしてもその投稿を見てしまうと心がざわついてしまう、という場合は、少しデジタルな距離を置いてみるのも一つの方法です。例えば、特定の人の投稿を一時的に表示しないようにミュート機能を使ってみたり、SNSを見る時間を少しだけ減らしてみたり。

これは、その友達との関係性を悪くするという意味ではありません。あなた自身の心が疲れてしまわないように、SNSとの心地よい距離を見つけるための大切なステップです。心が疲れているなと感じたら、「今日はSNSはちょっとお休みしようかな」と、自分に許可を与えてあげてください。

ヒント4:自分の「楽しい」や「好き」に時間を使ってみる

心がざわついている時は、どうしても他人と自分を比べてしまったり、自分に足りないものばかりに目がいってしまったりしがちです。そんな時こそ、意識的に自分の「楽しい」や「好き」に時間を使ってみましょう。

趣味に没頭する、好きな音楽を聴く、美味しいものを食べる、体を動かす、一人の時間を大切にするなど、あなたが心から楽しめることに時間を使うことで、気持ちがリフレッシュされ、自分の心が満たされていきます。自分の心が満たされていると、SNSの投稿に心がざわつくことも少なくなるものです。

自分を大切にする考え方

SNSで見かける友達の集まりの投稿を見て心がざわつくのは、あなたが温かい人間関係を求めている証拠であり、決して悪いことではありません。大切なのは、そのざわつきに心を乗っ取られて、自分自身を否定したり、不安になったりしないことです。

あなたの価値は、SNSの投稿に自分が写っているかどうかで決まるものではありません。誰かの集まりに参加しているかどうかが、あなたの人間関係の全てを物語るわけでもありません。

自分にとって本当に大切な関係性は何か、自分が心地よいと感じるデジタルとの付き合い方はどんなものか。立ち止まって考えてみる時間を持つことが、スマホ時代の心の健康を守ることに繋がります。

オンライン上の友達の集まりを見て心がざわついた時、「あ、自分は大切な関係性を求めているんだな」と自分の気持ちに気づき、そして「大丈夫、私には大切な人たちがいる。私の価値は変わらない」と、自分自身に優しく語りかけてあげてください。自分の心を大切にしながら、自分らしいペースでデジタルライフを送ることを応援しています。