SNSで「すごいね!」を集めようと疲れてない? 肩の力を抜くココロ術
SNSで「すごいね!」、嬉しいけど…疲れてない?
SNSに投稿して、「いいね!」やコメントをもらえると、やっぱり嬉しい気持ちになりますよね。自分の投稿が誰かに見てもらえている、認められていると感じて、心が満たされる瞬間もあるかもしれません。
でも、その「すごいね!」をもっと集めたい、もっとたくさんの人に見てもらいたいという気持ちが強くなって、ついつい頑張りすぎてしまうことはありませんか?
「みんなが楽しそうに見える投稿をしているから、私ももっとキラキラした写真を撮らなきゃ」「もっと面白いことを書かなきゃ注目されないかな」「この投稿、全然反応がない…私の何が悪かったんだろう」
そんな風に考えて、本当はそこまでしたくないことまでしてしまったり、周りの反応に一喜一憂して心が疲れてしまったり…。もし、あなたがSNSの「すごいね!」のために、なんだか疲れてしまっているなと感じることがあるなら、この先を少し読んでみてください。
なぜ「すごいね!」が気になるの? その心のカラクリ
私たちは誰でも、「認められたい」「大切にされたい」という気持ちを持っています。これはごく自然な心の動きで、「承認欲求」と呼ばれるものです。この承認欲求は、私たちが社会の中で生きていく上で、他者と繋がり、自分の居場所を見つけるために必要な一面も持っています。
SNSは、この承認欲求を刺激しやすい場所です。自分の投稿に対する「いいね!」やコメント、フォロワーの数などが目に見える形で評価として示されるため、自分の価値が数字で測られているような気持ちになりやすいのです。
周りの友達の「すごいね!」がたくさんついている投稿を見ると、「私もあんな風になりたい」「もっと頑張らなきゃ」と感じて、つい自分も「すごいね!」を集めるための投稿を意識してしまうことがあります。まるで、「すごいね!」の数が、自分の魅力や頑張りを証明してくれるバロメーターのように思えてしまう。これが、SNSで頑張りすぎてしまう心のカラクリの一つかもしれません。
「頑張りすぎ」のサイン、あなたは大丈夫?
「すごいね!」を求めて頑張りすぎているとき、心や体にはいくつかのサインが現れることがあります。
- 本当は疲れているのに、楽しそうに見せるために無理して外出したり、写真を撮ったりする
- 投稿する前に、友達や周りの人の目を気にしすぎて、内容を何度も考え直す
- 「いいね!」やコメントの数が気になって、SNSを頻繁にチェックしてしまう
- 反応が少ないと、落ち込んだり、自分を否定したりしてしまう
- 自分が本当に「好き」なものや、「素」の自分を表現するのが怖くなる
- SNSのネタを探すために、日常の出来事を常に「SNS映え」するかどうかで見てしまう
もし、これらのサインに心当たりがあるなら、あなたの心は少し疲れているのかもしれません。
肩の力を抜くココロ術:頑張りすぎを手放すヒント
「すごいね!」のために頑張りすぎて疲れてしまった心を軽くするために、いくつかのココロ術を試してみてはいかがでしょうか。
ヒント1:完璧じゃなくて大丈夫。ありのままの自分を受け入れてみる
SNSで見かける「すごい」投稿は、その人の全てではありません。編集されているかもしれませんし、たまたま調子の良い日だったのかもしれません。
あなた自身も、いつも完璧である必要はありません。むしろ、少し失敗した話や、うまくいかなかったこと、飾らない日常のワンシーンの方が、かえって共感を呼んだり、親しみやすさを感じさせたりすることもあります。
まずは、「完璧じゃなくても大丈夫なんだ」と自分に優しく声をかけてみてください。ありのままの自分にも、「いいね!」と思えるところが必ずあるはずです。
ヒント2:「誰に見せるか」より「自分がどう感じるか」を大切にする
何を投稿するか考えるとき、つい「周りの人はどう思うかな」「これで『いいね!』がたくさんもらえるかな」と考えてしまいがちです。でも、少し立ち止まって、「私はこれを投稿したいかな?」「これをすることで、私はどんな気持ちになるかな?」と、自分の心に聞いてみてください。
「すごいね!」を集めるためではなく、自分が後で見返したときに「楽しかったな」と思える写真や、「こんなことを感じたんだな」と振り返られる文章など、自分のための記録としてSNSを使ってみるのも良い方法です。
ヒント3:反応がなくても、自分の「好き」を表現することを楽しむ
投稿への反応が少ないと、がっかりしたり、自信がなくなったりすることはあります。でも、たとえ反応が少なかったとしても、あなたが「好き」だと感じたこと、良いなと思ったことを表現できた、という事実自体が素晴らしいことです。
「いいね!」の数に関わらず、自分の「好き」を大切にすること、表現すること自体を楽しめるようになると、SNSはもっと自分にとって心地よい場所になっていきます。反応はあくまで「おまけ」くらいに考えてみましょう。
ヒント4:SNS以外の場所で、自分の「すごいね!」を見つける
SNSの中だけでなく、現実の世界にもあなたの「すごいね!」はたくさん隠れています。例えば、友達と心ゆくまで語り合って笑い合った時間、何か新しいことに挑戦してみた勇気、誰かの手助けができた優しさ、一生懸命勉強や部活に取り組んだ過程…これらは、SNSの「いいね!」では測れない、あなた自身の「すごいね!」です。
SNSから少し離れて、現実の世界での繋がりや、自分が頑張ったこと、成長したことなど、目には見えないけれど確かな自分の価値に目を向ける時間を作ることも大切です。
まとめ:頑張りすぎを手放して、もっと自由に
SNSで「すごいね!」を求める気持ちは自然なことですが、そのために無理をして心が疲れてしまっては本末転倒です。SNSは、あなたの人生を彩るための一つのツールであり、あなたの価値を決めるものではありません。
頑張りすぎず、肩の力を抜いて、ありのままの自分を大切にすること。自分の心に正直になって、心地よいと感じる使い方をすること。そんな少しの意識の変化で、SNSとの付き合い方はもっと楽で、楽しいものになるはずです。
あなたには、周りからの「すごいね!」がなくても、十分素晴らしい魅力があります。そのことを忘れないでくださいね。