SNSでの「発信しなきゃ」疲れ、どうする? 自分のペースを見つけるココロ術
みんなが投稿してるから、自分も? 感じていませんか、「発信しなきゃ」疲れ
SNSは、友達とつながったり、好きな情報に触れたり、自分の日常を発信したりと、私たちの毎日を豊かにしてくれるツールです。見ているだけでも楽しいですし、共感できる投稿に出会うと嬉しくなりますよね。
でも、SNSを使っている中で、なんとなく疲れてしまう瞬間はありませんか?
- 周りの友達が楽しそうな写真や動画をどんどん投稿しているのを見て、「自分も何か発信しないと置いていかれるかも」と感じる
- 特にネタがない日でも、「何か面白いことないかな」「投稿になりそうなものはないかな」と考えてしまう
- せっかく投稿したのに、あまり反応がなくてがっかりしてしまう
- SNSを開くたびに「あ、今日何も発信してないな…」とプレッシャーを感じる
もし、このような気持ちになったことがあるなら、それはもしかすると「発信しなきゃ」疲れかもしれません。SNSは本来自由な場所なのに、いつの間にか「発信すること」が義務のように感じられて、心が重くなってしまうことがあります。
今回は、そんな「発信しなきゃ」疲れの正体と、それに振り回されずに自分のペースでSNSを楽しむためのココロ術についてお話ししていきます。
なぜ「発信しなきゃ」って思っちゃうんだろう?
私たちは、SNSで他の人の投稿を見ることで、さまざまな情報や刺激を受け取っています。友達の日常、好きなインフルエンサーの活動、流行りのミームなど、たくさんの情報が流れてきますよね。
そうした中で、
- 周りの人が頻繁に、そして楽しそうに「発信」しているのを見ると、「それが普通」「自分もそうしなきゃ」と無意識に感じてしまうことがあります。
- SNSは「見ているだけ」よりも「参加してこそ」という空気を感じて、自分も何か行動しないと、と思ってしまうこともあります。
- 自分の存在を誰かに知ってほしい、認められたいという「承認欲求」も、発信の動機の一つです。これが強すぎると、「発信しない=存在しない」のような極端な考えにつながってしまうことも。
- 過去に投稿して良い反応があった経験があると、「次も良い反応が欲しい」という気持ちから、発信へのプレッシャーが高まることもあります。
このように、「発信しなきゃ」という気持ちは、周りの影響や、自分自身の内側にある気持ち、そしてSNSというプラットフォームの特性が組み合わさって生まれてくるものと考えられます。
この気持ちは、決してあなたが弱いから感じるものではありません。多くの人が多かれ少なかれ経験することです。大切なのは、その気持ちに気づいて、どう付き合っていくかということなのです。
「発信しなきゃ」疲れから心を軽くするココロ術
「発信しなきゃ」というプレッシャーを感じているとき、心はSOSのサインを出しているのかもしれません。そのサインに気づいて、少し立ち止まって自分の心の声を聞いてみましょう。
【ココロ術1】「見る専」だって立派なSNSの楽しみ方!
SNSは、必ずしも自分が何かを発信しなければ楽しめない場所ではありません。友達の近況を知る、好きな情報のアンテナを張る、面白いコンテンツに触れるなど、「見る」ことだけでも十分にSNSの恩恵を受け取っています。
「見る専だからダメだ」なんて思う必要は全くありません。SNSの多様な楽しみ方の一つとして、「見る」ことを大いに楽しんで良いのです。むしろ、インプットがあるからこそ、誰かと話したくなったり、たまに「これいいな」と思ったことを自然に発信したくなったりするものです。
【ココロ術2】投稿は「義務」ではなく「表現」のツール
SNSでの発信は、学校の宿題や部活の練習のように「やらなければいけない」ものではありません。あなたが「これをみんなに伝えたいな」「今日の気分を記録しておきたいな」と感じたときに、あなたの気持ちを表現するためのツールです。
投稿頻度が高い方が良い、フォロワーが多い方が偉い、なんてルールはどこにもありません。週に一度でも、月に一度でも、あるいは気が向いたときに年に数回でも。どんなペースでも、あなたが心地よいと感じるのが一番です。
「完璧な投稿じゃなきゃ」と力まずに、日常の一コマや、あなたが「良いな」と感じたことを、肩の力を抜いて気軽にシェアしてみる。そうすることで、発信がプレッシャーから解放され、もっと楽しいものになるかもしれません。
【ココロ術3】「誰のため?」を問い直す
あなたがSNSで発信するのは、誰のためでしょうか?
- みんなに注目されたいから?
- 友達に「リア充だね」って思われたいから?
- それとも、今日の楽しかった気持ちを記録しておきたいから?
- 特定の仲の良い友達だけに「これ見て!」って伝えたいから?
「みんなに見せるため」という意識が強いと、どうしても周りの目を気にしてプレッシャーになりがちです。もちろん、多くの人に自分の投稿を見てもらうのは嬉しいことですが、それだけが発信の理由ではありません。
時には、「これは自分のための記録だな」「この気持ちはあの友達にだけ伝わればいいな」というように、発信の目的を自分自身や特定の相手に向けてみることも大切です。そうすると、不特定多数からの反応を気にしすぎずに、もっと自由に発信できるようになるかもしれません。ストーリーの親しい友達リスト機能などを活用するのも良い方法です。
【ココロ術4】SNSから離れる時間を作る習慣を
「発信しなきゃ」という気持ちは、SNSに触れている時間が長いほど強くなりやすいものです。意識的にスマホから離れて、デジタルとは関係ない時間を作ってみましょう。
友達と直接会って話す、外を散歩する、好きな音楽をじっくり聞く、読書をするなど、リアルな世界での体験に集中する時間を持つことで、SNSのことが頭から離れ、心の負担が軽減されることがあります。
例えば、「寝る1時間前はスマホを見ない」「食事中はスマホを置く」など、小さなルールを決めて実践してみるのもおすすめです。
あなたの心は、あなたのもの。ペースは自分で決めて良い
SNSでの「発信しなきゃ」というプレッシャーは、デジタル社会に生きる私たちが感じやすい悩みの一つです。それは決して特別なことではありません。
大切なのは、SNSというツールにあなたが「使われる」のではなく、あなたがSNSを「使う」側であるという意識を持つことです。
他の誰かのペースに合わせる必要はありません。あなたの心が「発信したいな」と感じたときに、あなたが「これだ!」と思ったことを、あなたのタイミングで発信する。それが、最も心地よく、そしてあなたらしいSNSとの付き合い方なのではないでしょうか。
もし今、「発信しなきゃ」と疲れているなら、少しお休みしても大丈夫。見るだけでも大丈夫。「完璧な投稿」じゃなくても大丈夫。あなたの心が穏やかでいられるペースを、自分で見つけていきましょう。