スマホ時代のココロ術

タイムラインは「見るだけ」で十分? 投稿しなきゃ!から自由になるココロ術

Tags: SNS疲れ, 承認欲求, 心の持ち方, デジタルウェルビーイング, 比較

みんなはキラキラ投稿、自分は「見る専」でいいのかな?

タイムラインをスクロールしていると、友達や知り合いの楽しそうな投稿がたくさん流れてきますよね。美味しいごはん、素敵な景色、友達とのイベント。どれもキラキラしていて、「みんな充実してるな」と感じるかもしれません。

そんな投稿を見ていると、「自分も何か発信しなきゃ」「見るだけじゃダメなのかな」と、なんだか落ち着かなくなったり、少し焦りを感じたりすることはありませんか。周りのみんなは楽しそうに投稿しているのに、自分は「見る専」。これって、SNSをちゃんと楽しめていないのかな…と感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、実はSNSの楽しみ方は一つだけではありません。そして、「見るだけ」だって、十分意味のある、素晴らしいSNSとの付き合い方なのです。

「投稿しなきゃ!」はどこから来るの?

なぜ私たちは、つい「投稿しなきゃ」と感じてしまうのでしょうか。そこにはいくつかの理由があると考えられます。

1. 「みんなもやってるから」という無言のプレッシャー

周りの人が積極的に投稿しているのを見ると、「自分もそうするべきだ」という気持ちになりやすいものです。特にSNSは、最新の情報や自分の状況を発信する場として広がっているので、発信しないと「蚊帳の外」に置かれてしまうような不安を感じることがあります。

2. 承認欲求と繋がっていたい気持ち

「いいね」やコメントをもらうことで、自分の存在を認めてもらいたい、誰かと繋がっていたいという気持ちは、誰にでもある自然なものです。投稿することで、そうした欲求を満たせると思いがちですが、同時に反応がないことへの不安も生み出します。

3. 「SNS映え」文化の影響

SNSで「いいね」や注目を集めるには、見栄えのする写真や面白い出来事を投稿する必要があると感じやすい雰囲気があります。そのため、「投稿するなら何か特別なことがなきゃ」と考えてしまい、日常のささやかな出来事を投稿することにハードルを感じてしまうこともあります。

「見る専」だって、心を豊かにする大切な時間

でも、忘れてはいけないのは、SNSはあくまで「ツール」だということです。何のために使うのか、どう使うのかは、私たち一人ひとりが自由に決めることができます。そして、「見るだけ」でSNSを楽しむことには、投稿するのとはまた違った良さがあります。

情報収集や新しい発見

気になるアーティストの最新情報、流行のファッション、行ってみたいカフェの情報など、SNSはたくさんの情報を集める宝庫です。タイムラインを見ることで、自分の「好き」を広げたり、新しい世界を知ったりすることができます。

共感や癒やし

友達の何気ない日常の投稿や、同じ趣味を持つ人の共感できる言葉を見て、ほっとしたり、心が温かくなったりすることもあります。「一人じゃないんだ」と感じられる繋がりは、見ることからでも十分に得られます。

ただ、流れてくるものを受け取るリラックスタイム

時には、特に目的もなくタイムラインを眺めている時間も、心のリラックスに繋がることがあります。ただ流れてくる情報を受け取るのは、能動的に何かを発信するのとは違い、肩の力を抜いて楽しめる時間と言えます。

「投稿しなきゃ!」から自由になるためのココロ術

もし、「見る専」でいることに少しでもモヤモヤしたり、「投稿しなきゃ!」というプレッシャーを感じたりすることがあれば、次のようなことを試してみてはいかがでしょうか。

1. 「投稿は義務ではない」と心の中で唱える

まずはシンプルに、「SNSに投稿することは、あなたが絶対にしなければいけないことではない」ということを自分自身に言い聞かせてみましょう。投稿するかしないかは、あなたの自由な選択です。

2. 自分のペースを見つける

毎日投稿する必要も、特別な出来事だけを投稿する必要もありません。もし投稿したい気持ちになったら、その時に気軽にできる範囲でやってみましょう。例えば、ストーリーで短い瞬間をシェアするだけでも良いのです。気が向いた時に、気が向いた内容で、自分のペースで楽しむことが大切です。

3. 「何のためにSNSを見ているのか」を考える

自分がSNSを見ている理由を改めて考えてみましょう。友達と繋がりたい、情報を集めたい、面白いものを見つけたい、ただ暇つぶししたい…目的がはっきりすると、「投稿しなきゃ」という考えに振り回されにくくなります。「見るだけ」でも、その目的が十分に満たされているなら、それで良いのです。

4. 他人と比較しない時間を作る

どうしても周りの投稿と自分を比べてしまう時は、意識的にSNSから離れる時間を作ってみましょう。通知をオフにしたり、アプリを開かない時間を決めたりすることで、比較から生まれるプレッシャーを減らすことができます。

5. 「見る専」である自分を肯定する

あなたはタイムラインを見ることで、色々な情報を得て、たくさんのことを感じ取っています。それは決して「何もしていない」のではなく、SNSというツールを通して世界と繋がっている立派な行為です。「見る専」である自分を否定せず、「自分は見ることからSNSを楽しんでいるんだな」と肯定的に捉えてみてください。

あなたにとって心地よいSNSとの距離感を見つけよう

SNSは、私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしいツールですが、使い方によっては心を疲れさせてしまうこともあります。「みんなと同じように投稿しなきゃ」と感じる必要は全くありません。「見るだけ」でも、十分にSNSを楽しむことはできます。

大切なのは、あなたが心地よく、心穏やかにSNSと付き合える方法を見つけることです。周りのペースや常識に流されず、自分の心の声に耳を澄ませてみてください。あなたは、あなたらしいやり方で、デジタルな世界を楽しむことができるはずです。