スマホ時代のココロ術

SNSで「見たくないな」と思ったら? 自分を大切にするデジタルな距離の取り方

Tags: SNS, 人間関係, 心理, セルフケア, デジタルウェルビーイング

SNSで「見たくないな」と感じることはありませんか

毎日たくさんの情報が流れてくるSNS。友達の楽しそうな写真や、誰かの達成報告、気になる話題など、見ていると楽しいこともたくさんあります。一方で、特定の人の投稿を見たときに、なんだか心がざわついたり、落ち込んだり、「今はちょっと見たくないな」と感じてしまうこともあるかもしれません。

そんな時、「見たくないならミュートすればいい」「フォローを外せばいい」と頭では分かっていても、いざ行動に移すとなると、ためらってしまうことはありませんか。相手に悪い気がする、関係性が気まずくなるかもしれない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そんな「デジタルな人間関係での距離の取り方」について、罪悪感なく自分を大切にするための考え方をお伝えしたいと思います。

なぜ「距離を取る操作」にためらいを感じるのか

SNSで「ミュート」や「フォローを外す」といった操作は、物理的に距離を取るのとは違って、画面上でタップするだけのことです。それなのに、多くの方がこれらの操作に心理的なハードルを感じるのはなぜでしょうか。

一つの大きな理由として、SNS上でのつながりを現実の人間関係と同じように捉えすぎてしまうことが挙げられます。現実世界で人との関わりを断つことには、相手を傷つけたり、関係性が壊れたりするリスクが伴います。そのため、SNSでも同じように「ミュートしたら相手に嫌われるかも」「フォローを外したらもう友達でいられなくなるかも」といった不安を感じてしまうのです。

また、「誰からも嫌われたくない」「いい人だと思われたい」という気持ちも影響しているかもしれません。SNS上での関係性を良好に保つことが、自分の価値を測る基準の一つになってしまうと、たとえ自分の心が疲れていても、相手に不快な思いをさせないことを優先してしまいがちになります。

「距離を取る」のは自分を守るための大切な行動

でも、少し立ち止まって考えてみてください。SNSの投稿を見て心が疲れたり、嫌な気持ちになったりすることは、あなたの心のエネルギーを奪ってしまいます。それは、あなたの心身の健康にとって決して良いことではありません。

SNSで特定の投稿を見えないようにしたり、フォローを外したりすることは、相手を否定することではありません。それは、あくまで「今、この情報が自分の心の状態に合わないから、一時的に距離を取ろう」という、あなた自身の心を健康に保つためのセルフケアなのです。

例えるなら、風邪をひいたときに人混みを避けるとか、疲れているときに無理して遊びに行かないといった、現実世界での自分を守る行動と何ら変わりはありません。SNSというデジタルな空間でも、同じように自分の心の状態を最優先して、心地よい環境を自分で作ることは、とても大切なことなのです。

自分を大切にするためのヒント

SNSで「見たくないな」と感じた時に、罪悪感なく自分を大切にするためのヒントをいくつかご紹介します。

まとめ

SNSで特定の投稿や相手に対して「今は見たくないな」と感じることは、決して悪いことではありません。それは、あなたの心が何かを訴えているサインかもしれません。

ミュートしたり、フォローを外したりといったデジタルな距離を取る操作は、相手を否定する行動ではなく、あなた自身の心の平穏を守るための大切なセルフケアです。必要以上に罪悪感を抱かず、「自分を大切にするための行動なんだ」と考えてみてください。

自分の心の状態を一番に考えて、SNSと心地よく付き合っていくための自分らしいペースを見つけていくことが、スマホ時代のココロ術です。自分にとって何が心地よいのか、ぜひ探してみてください。