スマホ時代のココロ術

SNSの意見に流されそうになったら? 自分の心の声を聞くヒント

Tags: SNS, 意見, 自分軸, 心の健康, 若者

SNS、色々な意見があふれているけれど…

毎日たくさんの情報が流れてくるSNSを見ていると、「なるほど、こういう考え方があるのか」「みんなはこう思っているんだな」と、色々な意見に出会いますね。新しい発見があったり、知らなかったことを学べたりするのは、SNSの良いところの一つです。

一方で、あまりにたくさんの意見や考え方に触れていると、時々こんな風に感じることがありませんか?

「Aさんはこう言ってるけど、Bさんは逆のことを言っている…結局どれが正しいんだろう」 「みんなが『良い』と言っているから、私もそう思わないといけないのかな」 「自分の考えって、なんだかブレブレな気がする…」

特に、気になることや話題になっていることについて、色々な人の意見が次々に流れてくると、「自分はどう感じているんだっけ?」と分からなくなってしまうこともあるかもしれません。

なぜ、他人の意見に影響されやすいのでしょうか

私たちは、無意識のうちに周りの人の意見や行動を参考にしたり、合わせたりする傾向があります。これは、人間が社会の中で協力して生きていくために自然に備わった心の働きの一つと考えられています。

SNSは、たくさんの人の意見や考えが、感情や雰囲気と一緒に短い言葉や画像で飛び交う場所です。情報が速く、強く印象に残る形で届きやすいため、無意識のうちにその意見に引っ張られてしまったり、「みんながそう言っているから正しいに違いない」と感じてしまったりすることがあるのです。

周りの意見に流されすぎると、心が疲れてしまうことも

もちろん、色々な意見を知ることは大切な学びになります。でも、あまりに周りの意見に影響されすぎてしまうと、少しずつ自分の心が疲れてしまうことがあります。

自分の心の声を聞くためのヒント

周りの意見に流されず、自分らしい考え方を大切にするためには、いくつかの心の使い方があります。難しく考える必要はありません。日常の中で少し意識してみることから始めてみましょう。

1. 一旦立ち止まって「これは誰の意見かな?」と考えてみる

SNSで強い意見やたくさんの人が賛同している意見を見たとき、すぐに「そうか!」と受け止める前に、一度立ち止まって深呼吸してみましょう。「これは、この人がそう感じているんだな」「この人はこういう視点で見ているんだな」と考えてみます。SNSで流れてくる意見は、その人の経験や考え方に基づいたものであり、世の中の全てではありません。

2. 「自分はどう思うかな?」と問いかけてみる

他人の意見を知った上で、「じゃあ、自分はこのことについてどう感じるかな?」「どう考えたいかな?」と、自分の心に優しく問いかけてみましょう。すぐに答えが出なくても大丈夫です。そのテーマについて、自分がどういう情報に触れて、どういう経験をしたかを思い出してみるのも良いかもしれません。

3. 全ての意見に「いいね」したり同意したりしなくても大丈夫と知る

SNSでは、共感したり賛同したりすることが円滑なコミュニケーションのように感じられることがあります。でも、実際には、全ての意見に同意する必要はありませんし、無理に自分の考えを曲げる必要もありません。「そういう考え方もあるんだな」と受け止めるだけで十分な場合もあります。

4. 時には「デジタルデトックス」の時間を設ける

たくさんの情報や意見に触れ続けていると、心が休まらないことがあります。SNSから離れて、静かな時間を持つことも大切です。散歩をしたり、好きな音楽を聴いたり、本を読んだり。デジタルではない世界に触れることで、自分の心の状態や、自分が本当に大切にしたいことが見えてくることがあります。

5. 自分の「好き」や「心地よさ」を大切にする

周りの意見に惑わされないための心の羅針盤になるのは、自分の「好き」や「心地よさ」です。「これを見ていると楽しいな」「これをしている時間が好きだな」という、自分にとってポジティブな感情を大切にしましょう。自分の感覚を信じることが、自分らしい考え方を見つける力になります。

自分らしい心の軸を大切に

SNSでたくさんの意見に触れることは、世界を広げる素晴らしい機会です。でも、それに振り回されて自分の心が疲れてしまうのは避けたいものです。

周りの意見を参考にしながらも、「私はどう思うかな」「自分は何を大切にしたいかな」と、自分の心の声に耳を傾ける練習をしてみてください。すぐに上手くできなくても、少しずつ意識するだけで、きっと心の軸がしっかりしてくるのを感じられるはずです。

自分らしい心の持ち方で、SNSをもっと心地よく楽しんでいきましょう。