SNSで「完璧な自分」を見せなきゃって疲れたら? 心がホッとするヒント
「完璧に見せなきゃ」って、心が疲れていませんか?
SNSを見ていると、周りの友達がみんなキラキラして見えたり、毎日を充実させているように見えたりすることはありませんか。そんな投稿を見ていると、「自分ももっと頑張らなきゃ」「もっとちゃんとしたところを見せなきゃ」と、なんだかプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
旅行に行った、新しいカフェに行った、おしゃれなものを買った、友達と楽しく過ごした...。そういったポジティブな出来事をシェアするのは素敵なことです。でも、「これを投稿したら、みんなにすごいって思ってもらえるかな」「もっといいねが欲しいな」という気持ちが強くなって、投稿する写真を選んだり、加工したりするのにすごく時間がかかったり、どう見られるかばかりを気にしてしまったりすることはありませんか。
もしかしたら、知らず知らずのうちに「完璧な自分」を見せようとして、心がちょっぴり疲れてしまっているのかもしれません。この気持ち、実は多くの人が感じていることです。あなただけではありません。
なぜ「完璧」を見せたくなってしまうのでしょう?
私たちは、人に認められたい、つながっていたいという気持ちを自然に持っています。SNSで「いいね」をもらったり、ポジティブなコメントをもらったりすると、嬉しくなって心が満たされるように感じるのは、この「承認欲求」という自然な気持ちがあるからです。
SNSでは、みんなが良いところを見せやすい傾向があります。楽しかった瞬間、うまくいったこと、おしゃれなものなど、ポジティブな部分を切り取ってシェアすることが多いですよね。そうして見えているのは、その人の日々のほんの一部です。でも、私たちはついその「切り取られた良い部分」と自分の日常全体を比べてしまい、「自分はまだまだだ」「もっと頑張らないと」と感じてしまいがちです。
さらに、「いいね」の数やフォロワーが増えることが、自分の価値のように感じられてしまうこともあります。良い反応を得るために、もっと「ウケる」投稿をしよう、「完璧な自分」を見せよう、と無意識のうちに頑張ってしまうことがあるのです。周りの期待に応えたい、嫌われたくないという気持ちも、この「完璧」プレッシャーにつながることがあります。
「完璧」プレッシャーで心が疲れているサインかも
もし、以下のような気持ちや行動に心当たりがあるなら、「完璧」を見せようとして心が疲れているサインかもしれません。
- 投稿する前に、写真や文章を何度も見直したり、加工に時間をかけすぎたりする
- 投稿した後に、いいねやコメントの数が気になって何度もSNSを見てしまう
- 思ったような反応がなかった時に、ひどく落ち込んでしまう
- 普段の自分と、SNSで見せている自分との間にギャップを感じて、苦しくなることがある
- 常に誰かに見られているような気がして、気が休まらない
- SNSから離れたいと思うけれど、周りから「置いていかれる」気がしてやめられない
「完璧」疲れから心がホッとするヒント
「完璧な自分」を見せ続けるのは、正直とっても疲れることです。でも、少し考え方を変えたり、デジタルな生活に小さな工夫を取り入れたりすることで、心をホッとさせることができます。
1. 「完璧」の定義をそっと疑ってみる
SNSで見えているものは、その人の生活の全てではありません。多くの人が、楽しい部分やうまくいっている部分を選んでシェアしています。これは当たり前のことですが、つい忘れがちです。
「完璧」に見えるあの人も、きっとあなたと同じように悩んだり、失敗したり、うまくいかない日もあったりします。SNSで見える姿は「演出された一部」だということを思い出してみましょう。そして、あなた自身の完璧じゃない部分、頑張っている途中である部分も、あなたの素敵な一部なのです。
2. 自分にとっての「楽しい」を優先してみる
人にどう見られるか、どんな反応があるかを気にするよりも、あなたが純粋に「これ、面白いな」「楽しいな」と感じることを基準にSNSを使ってみてはいかがでしょうか。
例えば、誰かの反応を期待して流行の投稿をするのではなく、自分が本当に好きなもの、心から面白いと思ったことをシェアしてみる。または、誰かの投稿を見て「すごいな」と焦るのではなく、自分が「見ていて心地よいな」「元気が出るな」と感じるアカウントをフォローするなど、自分自身がSNSを「楽しむ」ことに焦点を当ててみましょう。
3. 心の「いいね」基準を持ってみる
他人の「いいね」の数やコメントに心を振り回されそうになったら、一度立ち止まって、自分自身の心に問いかけてみてください。
「この投稿は、自分が心から良いと思ってシェアしたかな?」 「今日の自分は、自分で自分に『いいね』をあげられるかな?」
他人の評価も嬉しいものですが、それ以上に大切なのは、自分自身が納得できているか、自分のことを「これで大丈夫だな」と思えているかです。心の「いいね」基準を少しずつ育ててみてください。
4. デジタルデトックスの小さな一歩を踏み出す
「完璧」を見せようとする疲れは、SNSに触れている時間が長いほど感じやすいかもしれません。少しだけデジタルな時間から離れてみるのも良い方法です。
例えば、寝る1時間前はスマホを見ないようにする、通知を一部オフにする、特定のアカウントをミュートするなど、できることから小さく始めてみましょう。スマホから離れる時間を持つことで、心が落ち着きを取り戻せるはずです。
5. 完璧じゃない自分を受け入れてみる
失敗したこと、うまくいかなかったこと、ちょっとダサいなと思うこと。そういう部分も、私たち人間らしさです。SNSではつい隠したくなりますが、完璧じゃない自分も、あなたの魅力の一部です。
全てをさらけ出す必要はありませんが、「完璧じゃなくても大丈夫なんだ」と自分に許可を出してみる練習をしてみましょう。親しい友達との会話の中で、飾らない自分でいる時間を大切にすることも、自分を受け入れるヒントになります。
最後に
SNSは、世界とつながったり、好きな情報を得たり、楽しい瞬間をシェアしたりできる素晴らしいツールです。でも、そこに「完璧な自分を見せなきゃ」というプレッシャーが加わると、せっかくの楽しさが半減してしまいます。
完璧である必要なんてありません。あなたはあなたのままで十分素敵です。SNSを使う時も、どうぞ自分の心の声に耳を澄ませてみてください。「今、何を感じているかな?」「これは、心から楽しいかな?」と問いかけてみることから始めてみましょう。
自分らしいペースで、心がホッとするデジタルライフを送れますように。