スマホ時代のココロ術

SNSでついつい時間が溶ける? おすすめ表示と上手に付き合うココロ術

Tags: SNS, アルゴリズム, 時間管理, デジタルウェルビーイング, 心の健康

SNSのアプリを開いて「ちょっとだけ見よう」と思っていたのに、気づいたら何十分、いや何時間も経っていた…そんな経験はありませんか。

スクロールしてもスクロールしても新しい動画や投稿が次々と出てきて、止められなくなってしまう。友達の投稿だけを見ようと思ったのに、おすすめ表示に流されて全然知らない人の投稿を見てしまう。

これは、あなただけが感じていることではありません。多くの人が、同じようにSNSに時間を「溶かされて」しまう感覚を抱えています。そして、その背景にはSNSアプリの賢い「おすすめ機能」が関係しています。

なぜ「ついつい見てしまう」のか? アルゴリズムの仕組みと私たちの心

どうしてSNSは、私たちの時間をこんなにも引きつけるのでしょうか。その理由の一つに、SNSのアルゴリズムがあります。

アルゴリズムというのは、簡単に言うと「あなたが興味を持ちそうなものはこれかな?」「これを見せたらもっとアプリを使ってくれるかな?」と、過去のあなたの行動データ(どんな投稿に「いいね」したか、どんな動画を最後まで見たか、どんなアカウントをよく見ているかなど)から予測して、次に表示するコンテンツを選んでくれる仕組みのことです。

SNSアプリは、このアルゴリズムを使って、あなたの「好き」や「気になる」をピンポイントで見つけてきます。だから、まるで魔法のように、次々と自分にとって魅力的に見える投稿や動画が現れるのです。

そして、私たち人間の心には、「新しい情報を見たい」という自然な好奇心があります。SNSのアルゴリズムは、その好奇心をうまく刺激して、私たちをアプリの中に留まらせようとします。次々と新しい情報が見られることで、脳が小さな快感を得て、「もっと見たい」という気持ちが強まっていくのです。

これは悪いことばかりではありません。自分の知らなかった世界を知ることができたり、興味のある情報に簡単に出会えたりする良い面もあります。ですが、この仕組みに私たちの心が追いつかず、「気づいたら時間を使いすぎている」という状態になってしまうことがあります。

時間が溶ける感覚と上手に付き合うには?

アルゴリズムによって時間が溶けていく感覚。それに気づいた時、「またやっちゃった…」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。でも大丈夫です。まずは、その仕組みに気づいたことが第一歩です。

アルゴリズムは、あくまで道具です。その道具に使われるのではなく、自分が使いこなすためのヒントをいくつかご紹介します。

まとめ

SNSのおすすめ機能やアルゴリズムは、私たちの好奇心を刺激し、アプリを使う時間を増やそうとします。これ自体は悪いことではありませんが、気づいたら多くの時間をSNSに費やしてしまい、他の大切なことができなくなってしまうこともあります。

大切なのは、この仕組みを知り、それに振り回されるのではなく、自分がSNSとの関わり方を選ぶ意識を持つことです。目的を持って使う、時間を区切る、情報を整理するなど、小さなことから試してみてください。

SNSは、あなたの時間を奪うものではなく、あなたの毎日を少し豊かにしてくれる存在であると良いですね。自分のペースで、心地よいデジタルとの付き合い方を見つけていってください。完璧でなくて大丈夫です。一歩ずつ、自分にとっての「スマホ時代のココロ術」を見つけていきましょう。